落し穴から星見えている昼寝覚 村山和子

 

 

井戸の底から見上げると昼でも星が見えるという。例句が昼間なら、そうとう深い落し穴にいるようだ。まあ、これが眠り過ぎて夜になっていたとしても、芳しくない状況にあることは間違いない。よりによってこんな場所で目覚めるとは。でも、心配無用、もうひと眠りすればきっといい場所で目覚める・・・かもね。(『海程』1999年11月号)(K.K.)