月見草夕べは文字のない詩集 穴澤光江

 

 

月見草。宵に咲かせた白い花は、明け方には淡いピンクに変わるという。そう、物語の始まりはいつも白い。詩は言葉とは、誰が決めたのだろう。言葉がなくても詩はそこにある。(『花菜風』1999年7月号)(K.K.)