誰もみな胸に母あり夕螢 白井友梨

 

蛍を詠んだ句はとても多い。亡き人への思いを重ねた句も多いのだが、それでも私はこの句にジーンと来た。夜ではなく夕方なのがいい。(『馬酔木』 2006年9月号)(K.K.)