弟を待つ北窓を開きけり 斧田綾子

 

 

弟はどこに行っているのでしょう。学校とは塾とかではなさそうです。今日、弟はどこか遠くから帰ってくるのです。その姿を早く見たいから、普段開かない北窓をあけ待っているのです。具体的な書かれていないからこそ、読者のとっても空想のドラマが拡がります。(『対岸』2004年6月号)(K.K.)