水甕に耳二つあり大晦日 竹内悦子

 

 

今どき水甕は使わないから、古刹か大掃除していて納屋で見つけたのだろか。甕の取手は耳という。耳二つと言われてみれば、水甕が何となく人の頭のように思えてくる言葉の不思議。(『槐』2000年3月号)(K.K)