数へ日や床屋の椅子にまどろみて 久世孝雄

 

 

年々周りの慌ただしさについていけなくなる。それが歳をとるということなのでしょう。主人公も、年末の忙しさに疲れてというより、周りの忙しさに気疲れして、ついついまどろんだ、と勝手な解釈ですが、そんな風に掲句を頂きました。(『やぶれ傘』2008月5月号)(K.K)