星空を来し外套を受けとりぬ 蘭定かず子

 

 

きっと大切な人なのでしょう。星空を歩いてくるその人の姿を思い浮かべながら、今か今かと待っていたに違いない。それでないと、外套を受け取って星空が思い浮かんだりしません。素敵な句です。(『火星』2012年3月号)(K.K)