秋風やひとりの暇のうしろ手に 岡本眸

 

 

暇で手持無沙汰な時、無意識にうしろに手を組んでいたら掌に風が。ただそれだけの事です。でも秋風とともに、ふっと淋しさもよぎったことでしょう。こんな仔細な日常にこそ、詩があるのですね。(『朝』2005年9月号)(K.K.)