母の衣をいたはり畳む小望月 環順子

 

 

お母様はご存命なのでしょうか。少なくとも、自分で服を畳んで仕舞えるほどお元気ではなさそうです。服を母の身体のようにいたわる静かな夜、満月でないのがいいですね。(『遠嶺』2010年1月号)(K.K.)