柘榴みて髪にするどきピンをさす 野沢節子

柘榴の実は美しい。その宝石のような美しさをみて、主人公の心の中に何かが生まれたのです。いつもの髪留めのピンが鋭いと感じる何かが。髪留めに縁がない男性にはわかりにくい感覚かもしれませんが、それが男性にも分かるのは、掲句が優れた作品である証でしょう。(『カラー図解日本大歳時記』)講談社(北野和博)