訛ある車内放送雪催ひ 佐藤京子

 

 

車掌はアナウンスの特訓を受けるから、そんなに訛ってないはずですが、作者には訛が分かったのです。車掌は他所の地方出身なのかな。いえいえ、作者が旅の人なのです。雪国の暗い空の下を列車はなおも進んでゆきます。 (『百鳥』2003年2月号)(K.K)