どの坂のどの軒からも雪解かな 朝妻力

 

 

軒から雪解けの滴が垂れるのは、いつもの国の春の光景。これだけだと凡庸な光景ですが、冒頭に「どの坂の」とあることで、一気に町の様子が目に浮かんできます。 (『雲の峰』2000年3月号)(K・K)