雪解川減法先を急ぐかな 大橋敦子

 

 

そんなに早足で行かなくても。春めいて気持ちがいいのかも知れませんが、ついて行くこっちの身にもなってください。そんなことを想いながらも、主人公の心も高揚していることが、「滅法」という言葉でわかります。足腰は年々衰えますが、でも、もう春ですね。(『雨月』1999年4月号)(K・K)