雪の野のふたりの人のつひにあふ 山口青邨

 

 

今日12月15日は青邨忌。掲句は視点を一点に据えた写生句として読むよりも、雪上をひとりずつ歩く人を別々に二台のカメラが追っていると解釈したい。そうすると時間の経過が生まれ、最後に二人が出会うという映画のような面白さが生まれる。「つひに」が活きてくるのだ。(『現代俳句データーベース』現代俳句協会HPより)(K.K)