長き夜の指紋の渦の美しき 小枝恵美子

 

 

せっかくの秋の夜長、何して過ごしましょう。どうやら主人公は何もすることが無かったようです。自分の指をながめていたら、思わぬ発見が。いえいえ、もしかしたら、自分の指ではないかもしれませんね、することがない、とは失礼いたしました。流れるような言葉の美しさ。(『ポケット』蝸牛社)(K.K.)