アイロンの裏側梅雨の貌映す 山本馬句

 

 

歳時記でたまたま掲句を見かけた。こんな掘り出し物を見つけると、うれしくなってしまう。作者は、やまもとばく。これだけの句はまぐれでは作れない。相当な俳句の使い手である。他の句も読んでみたいと思ったが、俳加倉井秋の弟子という以外はネット上では情報が得られなかった。俳壇からは忘れられた俳人なのかもしれない。梅雨は洗濯物も乾きません。(『現代俳句歳時記』実業之日本社)(K.K.)