終の地と決めて歩けば天高し 滝澤圭子

 

 

素朴で素直な句だけれど、心に残った。「天高し」のポジティブさだけで読み切りたくはない。ここを終の地と決めるまでの、主人公の人生に思いを馳せたから。 (『雨月』2015年1月号)(K.K.)