たんぽぽも地上のものとなる離陸 鷹羽狩行

 

 

最初、離陸をたんぽぽの絮の事だと解釈したら、ピンと来なかった。暫くして、飛行機の窓から見た景色と気が付いた。滑走路脇にたんぽぽが咲いていたのだろう。自分はもう機上の人、たんぽぽとは別世界にいるのだ。暫く考えると、意味がほどけてゆく快感が魅力です。 (『狩』1999年8月号)(K・K)