竹馬を作れる日向すぐに失せ 山尾玉藻

 

 

竹馬は冬の季語。今でもスチール製の既製品が販売されているようだが、掲句のように竹から作ることはもうほとんどないだろう。日向が失せるような、作者の淡い思い出の光景かもしれない。(『火星』2010年2月)(K.K)