霜柱立つ音明日のため眠る 西東三鬼

 

 

霜柱が音を立てるのは厳しく冷えた夜です。微かな音が聞こえるという事は、頭が冴え渡った夜です。眠たいから眠るのではなく、生きるために眠ろう。そういう思いが作者の胸をよぎったのでしょう。(『現代俳句歳時記』ハルキ文庫(K.K)