本当にいい山なのに鹿撃たれ 丸山佳子

 

 

読んで煙に巻かれてしまいました。「いい山」ってどういいのだろう。しかも「本当に」と強調するほどの良さとは。鹿が撃たれたことは「いい山」にしては、残念な出来事だったようですが、それで「いい山」という評価が大きく下がる事はなさそうです。「本当にいい山」とは、そういうものでしょう。それに、鹿が撃たれたことは山の責任ではないし。すこし変な句だが、そこがたまらなく魅力的。と書いてる私も、今日は少し変かも。(『京鹿子』2003年7月号)(K.K.)