涕(な)けば済むものか春星鋭(と)くひとつ 鈴木しづ子

 

 

主人公は「涕けば済むものか」、と誰かを責めているのでしょうか。それとも涕いているのを責められているのでしょうか。「春星鋭くひとつ」の部分をどう読むかで感じ方は変わってきます。私は涕いているのも、責めているのも主人公自身と読みました。みなさんはいかがですか。(『戦後の俳句』楠本憲吉 教養文庫)(K.K.)