春光や遺愛の書架にうす挨 安田とし子

 

 

冬の間は気が付かなかったけれど、書架にうっすらと埃が。季節はもう春。いつの間にか埃と一緒に時間も積もっていったのですね。でも書架に並んだ本のように、亡き人への思いは消えることはありません。 (『ぐろっけ』2012年5月号)(K.K.)