手花火のこぼす火の色水の色 後藤夜半

 

 

線香花火はちいさな物語のようだ。最初の炎はバーナーの様に噴出し、やがて無数の星がきらめき、細長い花びらの形になって、最後に一粒の涙となって地に落ちる。なるほど、最初は火の色だが、落ちる前の一粒は水の様だ。(『角川春樹編現代俳句歳時記』ハルキ文庫)(K.K.)