夜更けて亡夫のセーター羽織けり 浅井千鶴子

 

 

懐かしくて着たのだろうか。いや、何気なくそこにあったものを羽織って、後で胸にくるものがあったのだろう。着るではなく羽織るとしたところがいい。(『いろり』2001年11月号)(K.K)