日向より園児消えれば寒き町 飯田龍太

 

 

団地に引っ越した知人が、団地の庭から子供の声が聞こえることを、大変喜んでいた。拙宅の前にも児童公園があるが、子供の声が聞こえてくるとほっとする。掲句は声の事は書かれていないが、消えたのはもちろん姿だけではない。近頃は子供の良く通る高い声を騒音と感じる人も多い様だが、淋しいご時世です。(『飯田龍太自選自解句集』講談社)(K.K)