井戸から海への連想、故郷へと場面を転換し、そこに少女を登場させ、少女の遠い海への憧れへと句意を導いたドラマチックで巧みな作句。でも、読者が読み取るべきは、架空の少女への作者の憧れの情です。(『寺山修司コレクション』思潮社)(北野和博)