夕紅葉遺影と語ることふえて 宮野照子

 

 

遺影に語るではない、遺影と語るである。人は独りでは生きられない。今日は主人公は遺影と何を語ったのだろうか。紅葉が夕日に染まる刻、もうすぐ淋しい夕闇がやってくる刻。(『馬醉木』2009年1月)(K.K)