たべのこすパセリのあをき祭かな 木下夕爾

パセリがあおいのは当たり前。でも、言葉で提示されると、まざまざとその青ささが蘇ってくる。ひらがなを多用している事でも分かるように。どうやら子供の頃の祭の記憶の断片のようだ。子供にとってパセリは不味い。祭りという記憶に残る出来後の中で、パセリの青さはそのとてつもない不味さとともに、いっそう記憶に焼き付いたのだろう。(『現代俳句歳時記』ハルキ文庫)(北野和博)