いつせいに弁当ひらく枯木山 摂津よしこ

 

 

いっせいに弁当をひらくにぎやかな光景。でも、その場所は殺風景きわまりない枯木山。ありえないようでありえる取り合わせの妙。奇妙でありながら風景が目に浮かんでくる。(『夏鴨』1985年)(K.K)