寒柝や真直ぐになほす掛時計 白岩三郎

 

 

この掛け時計は、丸い形ではなく角ばった鳩時計か仕掛け時計なのでしょう。だから少し歪んでいると気になるのです。寒柝の音でふと時間が気になったのでしょうか。そんな日常が浮かんできます。そろそろ柱時計も鳴り出す時刻です。(『馬醉木』2000年3月号)(K.K)