かきつばた紫紺落着く雨のあと 朝倉富次

 

 

雨が似合う花といえば、紫陽花ですが、掲句を読んで、頭の中で雨後のかきつばたを想像してみたら確かによく似合います。しっとりとした空気の中で「紫紺落着く」という表現がぴたっと決まっています。(『酸漿』2007年12月号)(K.K.)