真つすぐな怒りのままに滝凍る あさなが捷

 

 

怒りといえば、メラメラ立ち上がる炎、と相場が決まっています。でも、作者は真逆の氷の滝の姿に怒りを感じたのです。それは作者の心象の現れでしょう。それが何か推し量るすべはありませんが、私には作者が自ら封印した青春時代の憤りが、投影されているように思えます。 (『空』2006年4月号)(K・K)