病少年病少女の字星祭る 右城暮石

 

星祭は七夕。短冊に子供たちは願いを籠めて。「病少年病少女」は彦星と織姫のような一組と読むより、療養施設にいる子供たちと読みたい。「星祭」とせず、「星祭る」と動詞にしたのは、子供たちの願いが叶うように、という作者の気持ち。さあ、どんな願いを書いたのかな。叶うといいね。(『現代俳句歳時記』学研)(K.K.)