昼顔や水平線に触れて咲く 北澤瑞史

 

 

昼顔が咲くのは日の盛り。眩しい光の中、花と水平線の遠近の交差のイメージがみごと。「朝顔」や「夕顔」でも成立しそうだが、私はやはり昼顔のイメージが「水平線に触れる」という感覚としっくり合う気がする。俳句は微妙なイメージのバランスの上に成り立つ文学である。(『新版俳句歳時記第二版』雄山閣)(K.K.)