向日葵のうなじ灼かるる坂の道 代史子

「うなじ灼かるる」の表現で重苦しいほどの暑さは伝わってきます。うまい表現です。でも、それだけだと、読後に表現の面白さだけが残ってしまいます。そこに「坂」という情報が加えられることで、情景がくっきりと浮かんでくるのです。(『馬醉木』2002年10月号)(北野和博)