ハンカチを畳み重ねて子の遠し 浜口高子

 

 

主人公は長い年月、家族のハンカチを畳み重ねてきたのでしょう。そして今も畳重ねながら、親元を離れて行った子供の事を思い出しています。例え家族が減っても畳むハンカチの嵩は同じです。(『火星』2010年10月号)(K.K.)