花八つ手母を語れば雨上る 上田貴美子

 

 

お母様の植えた八つ手でしょうか。特にそういう事でもなさそうです。お母様の思い出を語っていて気が付けば雨が上がっていた。それだけの句です。花八つ手はお母様の思い出を、一緒に聴いていたのでしょう。花八つ手、母の思い出、雨。これらが絡み過ぎずに絶妙のバランスで配置されています。(『暦還り』角川書店 2016年)(K.K.)