いづこに身置くともひとり冬木立 根岸善雄

 

 

淋しい時は、にぎやかな場所に行くと余計に淋しくなります。かといって部屋に籠っていても、孤独は募るばかりです。冬木立をひとりで歩く主人公。木も並んでいるけれど、みんなひとりぼっちです。(『馬醉木』2000年4月号)(K.K)