冬のコーヒー一匙分の忘却や 寺山修司

 

 

「冬」がとってつけたみたい。と感じるひとも多いのでは。多くの俳人は歳時記の世界観で作句するが、寺山は寺山ワールドの世界観で作句する。掲句のドラマの舞台は冬なのだ。(『寺山修司コレクション全歌全句集』思潮社)(K.K)