炎天やじっと地蔵のにらむもの 寺山修司

 

 

ドラマ性の強い寺山の中では異色の写生的な作品。こんな作品もあるということで、紹介しました。たぶん睨むような目つきの地蔵さんはいませんが、炎天の強い日差しの下で横から見ると、印影がくっきりして何かを睨んでいるようにも見えます。この句は作者の心象風景として受け止めたい。(『寺山修司コレクション』思潮社)(北野和博)