聖護院大根の穴雨が降る 杉浦典子

 

 

畑の畝に残された沢山の丸い穴。大根にしては浅いし直径が大きい。作者はいろいろ推測するうちに、聖護院大根に思い至ったのだろう。そんな句作の過程を読者に想像させるのも、この句の面白さである。雨が降っているのもいい。聖護院(しょうごいん)大根は太丸くて短い。(『火星』2003年2月号)(K.K)