秋夕焼遠忌の膳を囲みたる 阪本哲弘

 

 

遠忌(おんき)とは、五十回忌や百回忌などの没後長い期間を経て行う法要のこと。秋夕焼けが法事の宴を穏やかに照らしています。こんないい句が出来て、故人への何よりの贐(はなむけ)となりました。(『璦』2010年1月号)(K.K.)