秋風やわが身のうちのみをつくし 八田木枯

 

 

「みをつくし(澪標)」とは、河口等で航行のために水深を記した立て札。例句では、秋風を水の流れのように体感しているのだろうか。そういえば秋の野の風景と、河口に拡がる水辺の風景はどこか似ている。(『名句集100冊から学ぶ俳句発想法』草思社)(K.K.)