遠き日のアイスコーヒー二つかな 二階堂英子

誰にもありそうな経験。どこにでも転がっていそうな出来事も、思い出すことで思い出に変わる。そう。思い出さなければ、永遠に記憶の闇に埋もれてしまうのです。詩の材料はあなたの記憶の中に眠っている。思い出しましょう。きっと掲句のようにほろ苦い詩情をつれて立ち上がって来るでしょう。でも、誰でも作れそうで、こんな俳句はなかなか作れませんが。(現代俳句協会HPより)(北野和博)