風は目に見えない。まして一枚の小皿、その上を流れる風を感じてしまうのは、まさにこの人は詩人です。きっとこの皿は純白かしら。小皿という日々の生活の欠片に目を留めた時点で、この句の成功は約束されたようなものです。

               (北野和博)(現代俳句協会HPデーターベースより)